遊びながら2進数に親しめる「バイナリートランプ」。まずは普通のトランプゲームを、「バイナリートランプ」でやってみると、遊びながら2進数に慣れていくことができます。いつもの数なのに、ゼロとイチだけで書かれていると不思議な感じ。でもだんだん、そこには一定の規則があることがわかってくると、不思議な感動があると思います。
それでは、遊び方です。
「バイナリー神経衰弱」
誰もが知っている神経衰弱を「バイナリートランプ」でやるのが「バイナリー神経衰弱」ですが、ちゃんとそのルールを説明します。
1.全てのカードを場に、裏面を向けて並べます。
「裏面」は、数字が書いていないほうの面です。
普通のトランプより枚数が多いので、たっぷり遊ぶことができます!
ジョーカーも混ぜてしまいましょう。(ジョーカー抜きでももちろん遊べます。)
2.プレイヤーは、自分の順番が来ると、場にあるカード2枚を選んで表に向ける。もし同じ数のカードだったが、その2枚を手に入れ、もういちど繰り返す。
これを順番に、場のカードがなくなるまで繰り返します。
場のカードが無くなるまでに、一番多くカードを手に入れていたプレイヤーの勝ちです。
遊び方のバリエーション
「神経衰弱」のウィキペディアには次のようなバリエーションが載っています。これらはそのまま、「バイナリートランプ」でも遊べます。
- 2枚めくり、数字と色が合ったら取れる
- 3枚めくり、そのうち2枚合ったら取れる
- 3枚めくり、3枚とも合ったら取れる(最後はカードが残る)
- 同じ数ではなく、1つ違いの数なら取れる(最後にカードが残る場合がある)
この最後のバリエーション「同じ数ではなく、1つ違いの数なら取れる」には、「バイナリートランプ」だけのバリエーションがあります。
それは、「1つ違い」の意味を変えること。普通の「1つ違い」は、「片方に1を足すと、もう片方になる」というときに「1つ違い」と言いますね。
それを、「片方にある0のひとつを1に変えると、もう片方になる」という意味に変えるのです。このバリエーションを「ハミング神経衰弱」とわたしたちは呼んでいます。次回はこの「ハミング神経衰弱」について紹介しますので、お楽しみに!
「ハミング神経衰弱」の「ハミング」にも意味があるのですが、それもまたの機会に解説します!ヒント:「ハミング距離」というものに関係しています。
ぜひ、遊んでみてください!