先日、兵庫県の理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)を訪れ、スーパーコンピューター「京」 に関する展示を見学してきました!そう、ここは「京」が設置してあるところなのです!富士通製の国産スパコンです。1秒間に1京回以上の計算処理を行う性能を持っているので「京(けい)」と名付けられています。

 

理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)の入り口。「京」のロゴがかっこいい!この左側にある展示室を見学する間も、研究者や職員が通っていました。

 

日本最大のスーパーコンピューター「京(けい)」が設置されている、理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)の前で。筆者の小3息子が撮影。

 

引き出しのたくさんある冷蔵庫のようなものが、ラックです。京は864台のラックで構成されています。訪問日には残念ながら公開されておらず見ることはできませんでしたが、ラックの展示があったのがうれしかったです。本物を見る経験は大事ですね。

 

スーパーコンピューター「京」のラック。システムボード24枚を搭載できる。各システムボードは8コアのCPU4台を搭載。

1台のラックにはシステムボード(パソコンのマザーボードのようなもの)が24枚搭載されていて、1枚のシステムボードには8コアのCPUが4台搭載。なので、京は8万個以上のCPUで構成されている「おばけコンピューター」なのです!

※皆さんのお手元のPCやスマホにはCPUは1個しかありません。

 

ラックと筆者。小3息子が撮影。システムボードが斜めに入っているのは、空気の流れをよくして冷却効率を高めるための工夫。

 

「京」のシステムボード。8コアのCPU4台を搭載。左端の4つの部品はCPU間の通信を担うインターコネクトコントローラー(ICC)。

 

事業仕訳で何かと話題になったことを憶えているかたもおられるでしょう。最近は気象庁がスーパーコンピューターを新しくしましたが、そこには海外製のものが入ってしまいました。(受注したのは日立製作所です。)

がんばれ、日本のスーパーコンピューター

次はNEC製の「地球シミュレータ」(というスーパーコンピューター)を見学したい!これは神奈川県横浜市にあるので行きやすいはずですが、まだ行っていないのです。

(かながわグローバルIT研究所 森岡剛)