知っているようで知らないコンピューター。それではもったいない!コンピューターの面白さをたくさんの人に知ってもらいたい!そんな気持ちでいろんな記事を公開している本サイトですが、今回はスーパーコンピューターについてです。

コンピュータ―といえばこんな感じかなというイメ―ジで選んだ画像です。コンピューターの心臓部マザーボードです。

 

国産スーパーコンピューター

スーパーコンピューターとは、最新技術の中の最新技術を駆使して、処理性能を可能な限り高めた「おばけコンピューター」。

日本の国産スーパーコンピューターと言えば「京」や「地球シミュレーター」が有名。どちらも、運用開始時には、世界のスパコンランキング(TOP500)で堂々トップの地位に輝いていた、世界に誇れるスーパーコンピューターです。

スーパーコンピューターの開発競争は熾烈で、トップはどんどん入れ替わります。「京」も「地球シミュレーター」もトップの座を譲り渡して久しいですが、日本はさらに「ポスト京」の開発でトップの地位を狙っています!応援しましょう!

 

筆者は2018年、わざわざ「京」と「地球シミュレーター」の展示を見に、理化学研究所計算科学研究センター(兵庫県神戸市)と海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所(神奈川県横浜市)を訪れたというコンピューター好き。こちらがその時の写真です。

スーパーコンピューター「京」のラックと筆者。小3息子が撮影。システムボードが斜めに入っているのは、空気の流れをよくして冷却効率を高めるための工夫。

理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)の入り口。「京」のロゴがかっこいい!この左側にある展示室を見学する間も、研究者や職員が通っていました。

「地球シミュレーター」を運用している、海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所

大きくない展示スペースに、地球シミュレーター(初代)の一部が展示されていました!かつて世界最高性能を誇った、国産スーパーコンピューター!

 

スーパーコンピューターとは何か

今の世の中、いろんなコンピューターがわたしたちの日常生活を支えてくれているわけですが、それらを一般の人が意識することは少ないと思います。中でもスーパーコンピューターは、日常生活からはちょっと遠く思えるかもしれません。

そもそもスーパーコンピューターとは何なのか?「京」を運用している理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)の最近のツイートがわかりやすいです。

 

普通のコンピューターとの違い

スーパーコンピューターは性能を極限まで高めた巨大コンピューターですが、その基本的な仕組みは普通のコンピューターと変わりません。プロセッサー(CPU)があって、メモリーがあって、ハードディスクがあって、GPUやキャッシュメモリがあります。OSがあって、プログラミング言語があって、各種ミドルウェアがあります。

実はスーパーコンピューターと普通のコンピューターは、「できること・できないこと」で言うと全く同じなのです。スパコンにできることは、普通のパソコンにもできます。ただ、大量のメモリーと膨大な計算時間がかかるので実用的ではないです。でも、「できるか、できないか」で言えば必ず普通のパソコンにも同じ計算結果が出せます。

これがコンピューターの面白いところです。全てのコンピューターの理論的性能は平等なのです。(「できるか、できないか」で考える性能のことです。)

ほかの機械はそうではありません。例えばトラック。2tトラックも10tトラックも同じトラックですが、10tトラックでは運べても、2tトラックでは運べないモノはたくさんあります。

でもコンピューターは違います。スーパーコンピューターにできることは、普通のパソコンにもできる。ただ、膨大なメモリーと膨大な計算時間が必要です。

そういう意味でも、R-CCSの上記のツイートも「家庭用のパソコンと比べると千倍以上速く」と書いてあり、「家庭用パソコンにできないことができる」とは書いていないというのは実に的確なのです。

天気予報や気候変動シミュレーション、新幹線や航空機の形状設計やいろんな製品開発でも活用されているスーパーコンピューター。わたしたちもその恩恵を受けています。

これからも、国産スーパーコンピューターを応援していきたいですね!

 

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(かながわグローバルIT研究所 森岡剛)