2018年12月、何気なく家族で横浜ランドマークタワーに行ったら、コミュニケ―ションロボットがいました!日立製作所の「EMIEW3」です。

そういえば、その数日前に、EMEW3の導入と運用がニュースになっていたのを思い出しました。

ロボットとの触れ合いは楽しかったのですが、コミュニケーションロボットのあり方について考えさせられもしました。それについて少し書いてみます。

横浜ランドマークタワーにはコミュニケーションロボット「EMEW3」がいました。

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ロボットとの触れ合い

ランドマークタワーの展望フロアのチケット売り場にいくと、そこにはちょっとかわいいロボットが!これが「EMIEW3」でした。いろいろお話しもできて、息子も妻も大喜び。わたしも、かつて勤務していた日立製作所が作ったということでも嬉しかったです。

チケット売り場でロボットと出会う

 

ロボットとお話ししたことありますか?思った以上に楽しくて、心がウキウキするような体験です。

展望フロアに上ると、そこにもEMIEW3が!その周囲にはいつも子どもたちがいて、いろいろ話しかけたりしています。

しばらくするとさらに2体のEMIEW3が集まってきて、3体に!そして揃ってダンスを披露してくれました。

 

思ったこと

コミュニケーションロボットって、本当に楽しいです。身近にいてほしい存在です。

でも今回のランドマークタワーでのEMIEW3を見ていると気づいたことがあります。

子どもたちはロボットに興味津々。いろんなことを話しかけます。

「お名前はなんですか」、「年はいくつですか」。こういう質問を何度も耳にしました。お友達になりたいんですよね。子どもだけでなく、大人もそうなんです。

ロボットとお話しをするとなごむ。お友達になりたい。

でも、冒頭のプレスリリースを見てください。事業者はEMIEW3を、施設案内・観光案内のために運用しているんですね。

人間は、他愛のない会話をしたい。でもEMIEW3は施設案内・観光案内をしたい。

コミュニケーションギャップが見られました。いろいろ話しかけても、人間が普通に話したいような話題はEMIEW3には理解できないようでした。そして問答無用で施設案内を始めたりします。

ロボットが一生懸命なのは伝わるのですが、お客さんたちはちょっと残念そうに会話を止めてしまいます。

観光施設でロボットと出会ったからといって、わたしたちはロボットに観光案内はあまり期待しないということを、私自身も実感しました。他愛のない会話をして、お互いのことを知りたい。コミュニケーションロボットの存在価値は、そういうところにあるのではないかと強く思いました。

それで思い出したのは、三菱重工が開発・運用していたワカマル。黄色くてかわいいコミュニケーションロボットでした。横浜みなとみらい地区の「三菱みなとみらい技術館」にいて、息子と一緒にたびたび会いにいっていました。(ワカマルの運用はすでに終了しています。)

三菱重工のワカマル。運用終了直前に会いに行ったときの写真です。

ワカマルとお話ししたりじゃんけんしたりするのは楽しかったですよ!

どういうフレーズで話しかけたらいいか、掲示してあったんですよね。つまり、ロボットが理解するフレーズが明示されているので、人間はそれらのフレーズを使ってワカマルとのやり取りを楽しんでいました。

何でもかんでも話しかけられるわけではないという意味では、かなり制約のあるコミュニケーションでした。それでもとても楽しく、ワカマルの周囲にはいつも人だかり。

コミュニケーションロボットは万能でなくてもいい。一定の制約があっても、その範囲内でコミュニケーションできたら、それで十分楽しいものなのです。

もちろん、自由にいろんなお話しができるほうがいいですよ。でも現時点の技術ではそれは難しいようです。だったら、観光案内などの本質的に一方通行のコミュニケーション業務よりは、お友達になって他愛のないコミュニケーションをするほうが、わたしたちにとっては楽しいのではないでしょうか。

でも、いつでもEMIEW3に会えるというのは嬉しいですね。ロボットとのやりとりは楽しい。また会いに行こうと思っています。

(かながわグローバルIT研究所 森岡剛)